多仁本

四谷三丁目駅のすぐ近く、新宿通りから荒木町の車力門通りに入ってまたその路地裏へ入って行くと突き当りの雑居ビルの2階に多仁本さんがひっそりと佇んでる。

店内はカウンターのみで8席。それだけでもういっぱいになってしまう狭い空間なんだけどキレイに整理整頓されて清潔に保たれてる。落ち着く空間というのはこういうものだと思う。

約1年3ヶ月ぶりの訪問だったが、その間谷本さんはより成長した感じで前へ進んでる感じがした。流行りに惑わされず我が道を力強く真っ直ぐに歩いて行く。

多仁本

先日は最近仕事でよくご一緒させていただいてる先輩とのサシ飲み。お店は最近勢いが止まらない「多仁本」さん。こう書いて“たにもと”と読むのを最近知った。洒落てるね。

お店は荒木町車力門通りの一番奥まったところの2階にあるけど近くまで行っても位置がよく分からなかったが、この行灯のような小さい置き看板がなかったらちょっと迷ったかもしれない。

予約時間通りにお店に着いてまずビールで乾杯!瓶ビールではあったが、ちゃんと冷えていてビール用の薄いグラスがちょうどいい感じでビールの泡がまろやか。しっかり管理されたサーバーの生ビールもいいけどこのような瓶ビールも安定していて美味しい。

先付がなんとうなぎ!一見重そうに見えるけどそこまで脂濃くもなく、どちらかというと爽やかに近い感じ。美味しい。

厨房は使い込まれてるけど清潔に管理されていて職人の仕事場という感じが素敵だった。ここで作られた料理は絶対美味しいだろうと食べなくても分かるような風景。

汁物はナスとタケノコ。なんだろう?普通のナスではないな。京野菜なのかな?タケノコも最上級な感じで柔らかくて美味しい。

ビールの後の日本酒はペアリングでお任せ。一番最初に出してもらったのが「伊予賀儀屋 純米無濾過 陽の光 カギヤサンシャイン」。結構長い名前のお酒でこれが初めてだったけどライトな感じで飲みやすかった。

このガラスのとっくりもお猪口も薄くて涼しさを感じる演出が気に入った。このお店のシグニチャーなのかもね。

マグロと山芋なのかな?他では味わったことのない。かなりインパクトがあった。

大将の谷本さん。食べログによると

谷本氏は鮨店や小料理屋で料理人のキャリアをスタート、20代から茶道を嗜む。当時京都の日本料理店で食事をし、供された料理の美しさを知ったことをきっかけに、日本料理の道へ。滋賀と東京にある茶懐石の名店「招福摟」で8年、南青山の懐石料理店「みな瀬(閉店)」では3年間料理長を務め、2017年4月に独立し、『多仁本』をオープンした。

と書いてあった。童顔で爽やかなイケメンで仕事をしてる姿がカッコいい!

刺し身の後は

お!大好きな加茂錦の荷札酒、それも山田錦50!いいね。なんだか久しぶりだな。やっぱり甘くて旨い!

ウニとホタテ、ずんだという奇抜な組み合わせ。谷本さんのクリエイティビティが光る。

見た目はサラダや和物っぽいけどワサビが効いてていいアクセントになってる。

鮎の塩焼き。まだ少し小さく骨も柔らかいので頭からそのまま食べられる。苦味もなく素材の美味しさと焼き加減、塩加減が絶妙な一品。

そばなのかな?と思うくらいコシがしっかりしていて少し違う食感を楽しめたそば。

鱧!やっぱり夏は鱧だよね。後、ネギも甘くて美味しい。

ここに来て〆のお酒として十四代が出てきた!強弱の付け方、コースの演出が素敵でドラマチック。

〆のご飯はとうもろこしご飯!これがまた絶品ですごい甘くて美味しかった。とうもろこしだけではなくてその味付けに秘密がありそう。ご飯でテンションがマックスに。

デザートは水羊羹と

抹茶で口直し。

多仁本さんの評判が上がってきてる理由がよくわかった。相当レベルが高くて大将の谷本さんの料理に対する情熱やクリエイティビティが半端ない。ずっと応援したい、定期的に訪問したいお店であった。

大原

先日もまた荒木町へ行ってきた。最近マイブーム(死語w)な四谷三丁目、荒木町!小さいけど素敵なお店がたくさんあるので毎回新しい発見があって楽しい。今回のお店は「懐石 大原 」。

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荒木町杉大門通りの少し年季の入ったビルの2階に位置していて控えめに看板を出してるので注意深く見ないと通り過ぎちゃうかもしれない。

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店内はオシャレまでには言えないけど清潔感あって木でまとまった落ち付く空間だった。カウンターが4席、2人が座れるテーブルが2つ。マックスで8人くらいが入れるお店だけどゆとりをもたせてるのでそれほど狭く感じない。むしろ広い感じまでするね。

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大将の大原さんは少し人見知りというか職人肌というか調理に集中して一品一品丁寧に作り上げてる感じが好感を持てる。どれもレベルが高くて非常に美味しかった。特に春を感じさせる竹の子の料理がよかった。

馳走 こんどう

前回の「和食 こんどう」がすごくよかったのでオーナーの近藤さんの新しい店の「馳走 こんどう」へ行ってみることにした。友人と現地で待ち合わせ。なんか最近平日でも夕方の渋滞がひどくて約束時間ギリギリで着いたらすでに着いて待っていた。ごめんごめん。

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近くだと思うけどなかなか入り口を探せない。よく見てみたら小さく看板が出ていた。お店は地下1階だったけど少し複雑な構造の雑居ビルでまた少し迷う。

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階段まではどこにもありそうな雑居ビルだったのにお店の玄関は全く違う雰囲気の別世界への入り口のようだ。先日の「はらまさ」と似てるアプローチ。

近藤さんとは初めてお会いしたけど謙虚で物腰が柔らかい素敵な方だった。挨拶を済ませて早速お酒を注文した。

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黒龍を楽しみにしてたので乾杯のビールも飛ばして色々悩んで「黒龍しずく」を頼んだ。うん、やっぱり美味しい!食事と一緒に飲むお酒にはやっぱり黒龍がトップクラスだと思う。綺麗な味わいで食事の邪魔をしない。なのにしっかり味もあって美味しい。

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赤貝と菜の花、お酢のジェリー。春の味わい。

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サヨリの棒鮨を切る近藤さん。やっぱり職人の包丁裁きはいつ見ても見応えがある。

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サヨリの棒鮨の上に梅肉とキャビアをトッピング。いいアクセントになってサヨリの味を引き立てる。

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蕗の薹の天ぷらにこのわたのソースをかける。このわたの苦味と蕗の薹がよく合う。これも春の風味だね。

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蛤の出し汁に蕨とこのこ。すっきりした大人な味。

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カツオと金目鯛、山葵に鮎の卵の塩辛にアンチョビ醤油!新鮮な刺し身だけではなくてそれぞれの味を楽しむ。

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焼き物はのどぐろの塩焼き!脂が乗った最高級ののどぐろ。

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卵が詰まったイイダコと菜の花、タケノコの煮物。

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甘鯛と桜蒸し、大和芋に雲丹!最高の組み合わせ。

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漬物盛り合わせが出されて

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クライマックの土鍋ごはん!蓋を開けるとその湯気がたまらないね。

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この日はホタルイカの土鍋ごはんだった。美味しそう!

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お茶碗にご飯を取り分けてもらっていただく。やっぱり美味しい。いいね。

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その後、お茶をいただいて

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デザートで口直し。

春を感じさせる最高の構成に一つ一つ丁寧に作り上げた絶品の品々。量も多すぎず少なすぎずちょうどよかった。美味しい料理に旨いお酒にいい人たち。またも最高の夜だった。

和食 こんどう

荒木町にある「和食 こんどう」で後輩との会食。最近荒木町の良さを知ってから会食で訪れる比率がかなり高くなってるような気がする。いい店が多いんだよね。

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和食 こんどうは荒木町のメインストリートに面していて意外と探しやすかった。荒木町の裏道にある小さいお店だと探しにくいイメージがあるね。

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お店の佇まいが渋い。余計に格好つけない感じがいいね。19時前だったのに店内はもうお客さんで賑わっていた。さすが人気店な感じ。

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スタッフさんに予約したことを伝えるとカウンター席のほうに案内してくれた。カウンターの上には土鍋がどーんと置いてあってこの店の方向性を見せてくれてるような気がする。既にカウンター席は全部埋まっていた。

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後輩は少し遅れるらしいので先にビールをいただいた。ビールの注ぎ方がすごくうまい!泡の比率やバランスが美しい。

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こちらの方が料理長の沼田さん。オーナーの近藤さんは近所で「馳走 こんどう」という新しいお店のほうに集中してるらしい。沼田さんの丁寧な仕事ぶりを拝見させていただきながらビールを飲んでいたら後輩が到着した。

約半年ぶりの再会だったけどやっぱり全然変わってないね。去年会社を辞めて起業したけど最近いい感じに事業が伸びてるらしい。よかった。楽しく伸び伸びやってる話を聞いてるとこっちも嬉しくなるね。

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いよいよ本格的に始めようと思って飲み物のメニューを見たら、なんと黒龍のしずく、八十八号、石田屋、仁左衛門が全部あるのではないか!またそれがあり得ないくらい安い!これらは限定品なのでオークションなどでプレミアムが付いて結構高価で売られてるけどそれより全然安い価格で提供してたのでこれは頼むしかない。黒龍石田屋は前回「鮨 石橋正和」で楽しんだので今回は黒龍仁左衛門を頼んだ。石田屋との違いは斗瓶囲いらしい。

味は極めてキレイで純粋な感じ。料理の味を邪魔しないけどしっかりした風味や味わいがあって食事をより楽しくしてくれる最高の食中酒だった。

沼田さんにどうやってこんなにいい酒をあれだけ安く売れるのか聞いたら昔オーナーの近藤さんと一緒に修業してた方が岐阜で酒屋をやってるらしくてそこと福井の黒龍とつながっていて限定品を仕入れることができるらしい。ただ、お店にそこまで在庫が多くなくてなくなったら岐阜の酒屋に連絡して送ってもらう必要があるらしい。

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料理は全部で8品のおまかせコース。シンプルだけど品のよくて全体の構成もバランスもいい。もちろん美味しい。またいいお店を発見した。