2021北海道ツーリング5日目:世界の終わりと弟子屈

朝、のんびり荷造りをする。

道の駅 知床・らうす」の「知床食堂」が朝8時から営業開始なので7時くらい出発すればちょうどいい感じに着きそう。

出発のときから空は真っ白で峠は2年前のように霧に包まれてるのではないかと心配したが、曇ってるだけで霧はなく路面も乾いていて走りやすい。これだけでも感謝しなきゃ。

見返り峠から見る羅臼岳はキレイでいつかは登山にも挑戦してみたい。北海道には登ってみたい素敵な山もたくさんある。山に登れる体力を作っとかないとね。

のんびりと走りながら知床の美しい風景をまた一つ一つ脳裏に焼き付けていく。目を閉じればいつでもすぐ浮かべるように。

道の駅 知床・らうすに着いたのが8時ちょうど。ヘルメットやグローブを片付けていると渋いお兄様が声をかけてくれた。「どこから来たぃ?」「すごい荷物だね!」「川崎か…川崎は仕事がいっぱいあるでしょう?ここはないんだ。ハハハ」「運転気をつけてね」。愉快なお兄様とのちょっとした会話が嬉しかった。たまにこのように地元の方々と話す機会があるけど皆優しくて暖かい方が多い。

食堂は1階と2階と別れていて朝早い時間だと2階のみ営業してるらしい。ここは1階だけどもうこの外観からしてこの店は間違いなさそう。

2階は広々しているけどまだ早い時間だったので客は3人だけ。自分以外は地元の方らしくて、新聞を読みながらホッケ定食を召し上がっていた。ふっくらとしてるホッケが美味しそう。知床のホッケもいいよね。

と思いながらメニューを眺めてたらなんとウトロ漁協婦人部食堂で食べれなかったウニがあるのではないか!それにカニとイクラが追加された欲張りな三色丼があったのでそれをお願いした。同じウニ、イクラであっても取れる地域によってその味や特徴が違って面白い。やっぱり産地の新鮮な食材で作られた料理には特別な美味しさがある。

食事の後は野付半島に向かって南下する。国道335号は適度にカーブもあって景色も色々と変わってくるので走っていて飽きない。標津町に入ってすぐ「郷土料理 武田」さんが見えてきた。またいつかルイべに北の勝まつり飲みたい。もうこの風景が懐かしい。

野付半島に入ってからは野付半島ネイチャーセンターまで一気に走って行く。一番最初野付半島に来たときはネイチャーセンターまで、2回目のときはトドワラまで。3回目の今日はなんと禁断の地に入る!

今まで「関係者以外の車両進入禁止」エリアには行けないと思っていたが、ネットで野付半島ネイチャーセンターで通行許可書をもらうとその奥まで入れることが分かった。

今回の旅では野付半島、その世界の終わりまで行くのが重要なタスクの一つである。早速ネイチャーセンターに入って売店のお姉様たちに野付半島の先端まで行きたいと伝えて申請書をもらった。申請書には住所と名前を書いて目的欄に観光はNGなので「野鳥観察」と記入して免許証と一緒に渡すと免許証とコピーしてから通行許可証と返してくれる。これで「世界の終わり」に行ける!

なぜかここに来ると「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の「世界の終わり」をイメージしちゃう。この奥に行けば「壁」と「図書館」が現れるのではないかと!ドキドキ。

そんな妄想をしながらあの右奥の野付半島の先端を目指して出発。

道は舗装はされてないけど走りやすくてスポーツバイクでも普通に走れそう。何件かの番屋を通りすぎて進んでいくと砂と海水が混じった沼が現れる。ネイチャーセンターのお姉様からは道以外はほぼ砂地なので絶対道以外のところには車で入っていけないと念押しされた。

あの地平線に並んでるトドマツが神秘的で綺麗だったけど35mmレンズでは移すことができず…やっぱりここは100mm以上の望遠レンズが必要かもしれない。

道の終わりにバイクを停めて先端を目指して歩いていく。ここからはもう砂場なので足が取られて非常に歩きにくい。ジャケットにカバンまで背負って歩いたけど暑くなってきたので途中脱ぎ捨てる。そこからまた更に500mくらい進んだところで狐を2匹が現れた。道に捨てといたジャケットとカバンがいたずらされるのではないかと心配になって来た道をそのまま戻る。先端まではそこから更に20分以上歩かないとたどり着かない感じだったので今回の野付半島探検はこれで終わりにした。

次は別海から船で先端へアプローチだな。

せっかく憧れの場所にきたのでそのまま去るのは名残惜しくて記念写真を撮る。錆びた無骨な鉄柵がこの場所によく似合う。

撮影の後は最終目的地の弟子屈に向かって西へ。国道272号で中標津のを通りすぎたけど前回のイメージと違って思ったより大きくてビックリした。いつかまた中標津にも行きたい。

弟子屈に来たら真っ先に行くのは摩周湖!流れでまず第一展望台へ。朝からずっと曇りだったので摩周湖は半分諦めてたが、こんなに綺麗に見れるとは!崩れずに耐えてくれた天気に感謝。

アトサヌプリと屈斜路湖がまた素敵。第一展望台のチケット(有料200円)でアトサヌプリも入れるけど今回はパス。

摩周湖は第三展望台からの姿が一番好き。こんなにキレイに摩周湖が見えるのは初めてでカムイシュ島とカムイヌプリも素敵すぎる。いつかカムイヌプリも登ってみたい。

摩周湖を満喫した後はいつもの和琴半島湖畔キャンプ場へ。第三展望台から降りて行く道も楽しい。

久しぶりの屈斜路湖は相変わらず落ち着いて癒やしと寛ぎを与えてくれる。屈斜路湖にずっと守られてる感じ。

和琴半島湖畔キャンプ場はすごく素敵なキャンプ場だけど入り口から設営場所まではエンジンを切ってバイクを押して行かなきゃいけないのが大変。それもフル積載ではなおさら。汗でビショビショになりながら押して管理事務所まで行って受付を済ませてから設営開始。管理事務所前の一番落ち着くところが空いてるのはみんなそこまでバイクを押して行くのが大変だったからかもね。

もう風呂に入りたいけど湖心荘が休業中だったのでとりあえず街まで行って買い物済ませてから摩周温泉に行くことにした。

国道243号に入ってすぐ「カニバーガー」と書かれてるのぼりが目に入った。朝知床食堂で三色丼食べてから何も食べてなくてお腹が空いてたので自然とのぼりのお店「はなこや」さんへ。カニとバガーの全く考えたことのない組み合わせも気になる!

写真では分かりづらいと思うけどとにかく大きい!バーガーキングのワッパーくらいはあると思う。後、マヨネーズベースのタレがこれでもかっくらい濃厚で食べ終わった後の満腹感が半端ない。もう晩ごはんは食べなくてもいいかも。

ニコットで薪を買ってからビラオの湯へ。アルカリ性の温泉でお肌がツルツルになる。小さいけど内湯と野天風呂もあってゆっくりできていいお湯だった。

キャンプ場に戻って屈斜路湖の夕陽を楽しんだ。少し雨が降ったり止んだりしたけど晴れ多めの天気だったので大したことなかった。落ち着く。

日が完全に沈むとそこからは焚き火の時間。クッチャロ湖でできなかった分までたっぷり焚き火を楽しむ。もちろんお供はサッポロクラシック!これは完璧な癒やしの時間。

明日からは確実に天気が崩れるらしいのでしっかり休んで力をためよう。

2021北海道ツーリング3日目:クッチャロ湖

やっぱり海沿いなので夜は風が結構強かったけど暑くも寒くもなく快適だった。9月末の北海道って関東の冬に近い寒さではないかと心配したけど意外と穏やかで過ごしやすい秋に近い感じ。でも天候による部分が大きくて雨降ったりすると気温がぐんと下がってしまうので9月の北海道ツーリングは寒さ対策も絶対必要だと思う。

今日も天気はよさそう。利尻富士に少し雲がかかってるけど晴れて気持ちいい朝。

稚内へのフェリーは朝8時半に鴛泊港から出港するのでまだ時間的に余裕があった。昨夜買っといた缶コーヒーを飲みながらのんびりとこの日の予定をシミュレーションする。オホーツク海沿いのキャンプ場の大半が閉鎖されて営業してるのはクッチャロ湖畔キャンプ場、雄武町の日の出岬キャンプ場女満別湖畔キャンプ場の3箇所だけなのであまり選択肢がなくてキャンプ地をどこにするかに予定がかかってる。

まぁとりあえず走りながら体力と相談してゆっくり決めよう。

ヒルバーグのSTAIKAは最強の2人用のテントで北極だっていけちゃうタフさや機能性を持ってるけどそれはしっかり設営した時の話。少し手抜きしてしまってガイラインを張らなかったが、深夜強風でテントがすごく揺れて心配になって起きてしまった。ガイラインまでしっかり張ってたら心配せずに寝れたと思う。次からは天気がよくてもちゃんと張ろう。

後、この「打刀」というペグはオススメしたい。ヒルバーグのVペグ(1個11g)に比べるとやっぱり重い(1個39g)けど、面白いくらいよく入る。ペグを打つ快感があって楽しい。重さと機能性のバランスがよくてこれは使える。ガイラインまで張ると少し本数が足りないのでもう1セット(8個)注文した。

ちょっとのんびりしすぎたかな。撤収が完了したのが7時だったので急いで鴛泊港へ向かう。でも港までは30分もかからなかった。セコマでホットシェフの朝ごはん食べてから行っても7時半前に港に着いた。

フェリーターミナルで船橋のお兄様と再開!また同じ船で稚内に戻る。他にバイクがもう一台あったのかな。とりあえず今回の離島巡りはチケットを買えないこともなく全て計画通りにうまくいったが、できればバイクもネットで予約できるようにしてほしい。

Heart Land Ferryさん、お願いします!

デッキから遠くなっていく利尻富士にお礼を言う。素敵な姿を見せてくれてありがとう!利尻島・礼文島は自然豊かな長閑さで心を満たしてくれる素敵な島だった。

稚内港に降りてしばらく国道40号を船橋のお兄様と一緒に走った。お兄様は40号をそのまま進んで内陸のほうに、私は左折して国道238号でもう一回宗谷岬に向かう。別れ際にクラクションを鳴らし手を振って挨拶をする。

またどこかでお会いしましょう!

そう。再び宗谷岬に向かったのは船橋のお兄様からいただいたマウントを使って白い道と宗谷丘陵の動画を取りたかったから。しかし前日とは打って変わって人や車で大変賑わってる!三連休の中日で天気もよかったからかもね。

とりあえず動画は比較的に車と人が少なかったところを編集して乗せる。やっぱり美しくて走ってて楽しい道だ。

宗谷丘陵も今回の旅で初めて走ったけど「北海道で走って楽しい道のランキング(自分調べ)」の上位に入りそう!

宗谷岬もたくさんの人で賑わっていた。二日前はあまり人もいなくて記念写真撮り放題だったのに行列ができて順番待ち。もしかすると今夜の寝床がちょっとやばいかもしれない。先を急ごう!

急ぎたいところだが、海が美しすぎる。遠くにサハリンもしっかり見える。いつかはサハリンにもバイク持っていって走りたいな。稚内からサハリンのコルサコフ間の航路が廃止されて今は簡単に行けないらしいが、いつか再開されたら是非行ってみたい。

国道238号の宗谷岬からオホーツク海に向かう区間の海岸は特にキレイでそのカーブもエレガントで美しい。特にこの海岸から見える岬はより美してそのままスルーすることはできない。2018年初めて北海道に来たときもその美しさに心を奪われたかのようにこの海岸に降りてしまった。それが写真ではうまく伝わらいのがもどかしい…

その後は国道238号を少し離れてエサヌカ線へ。エサヌカ線もバイクや車でかなり賑わっていた。なんとかシャッターチャンスを見図って記念写真を撮ったけどあまり長居はできない。

様子を見ながら行けるところまで行こうと思ったけどオホーツク海沿いにこんなに人がいるのを見たのは初めてだったので早めのキャンプ地確保に切り替えた。

それでエサヌカ線のすぐ近くのクッチャロ湖畔キャンプ場へ。キャンプサイトにはびっしりテントが張られていたけどまだ少しスペースはあった。とりあえず急いで受付を済ませる。大人1人で400円。

今回は昨日の反省を生かしてガイロープまでしっかり張った。もうこれで完璧。多分台風が来ても耐えられると思う。もちろん台風が来たらキャンプなんかしてる場合ではないけどね。

晩ごはんはセコマのジンギスカンで自炊すると決めてたのでお昼はこの地域の特産物を食べたくてウィングのレストランへ行ったら1時半がラストオーダーで着いたのがなんと1時31分!もう昼のオーダーは終了してたので仕方ない。

近所のお店を調べてみたが、営業中のお店がない!パン屋はあったけどね。もう少し検索範囲を広げたらやっと営業中のお店が出てきたけどそれが来た道を30km戻ったところの道の駅 さるふつ公園の中にある「さるふつまるごと館」だった。

30kmくらい北海道ではすぐ隣だし、猿払の海岸沿いや猿払川の美しい景色を見ながら走るので全然苦にならない。これはむしろご褒美。

オホーツク海を走ってると道沿いにあるホタテ加工工場からのホタテを調理する香りがしてもうホタテの虜になってしまう。他のメニューもあったけどここはホタテ丼一択だな。新鮮で身も大きくて食感がいい。また香ばしくてたまらない。今までどこでも食べたことのない味わいだった。美味しい!

帰りにセコマに寄って念願のジンギスカンとサッポロクラシックを買ってきた。ジンギスカンが残ってたのが2袋しかなくてそれがまた他の冷凍食品の下に埋もれてたので探せなくて焦ったけどセコマにジンギスカンがないはずがないと思って必死に探したら本当にあった。とりあえず常温で自然解凍。

前回の北海道旅のときのように旅の途中にリアルタイムに記事を書くためにパソコンを持ってきたけどほぼ充電バッテリー用途でしか使ってない。インターネット回線や電源など厳しいところもあるし、これだけでも2kgもあるので今度の旅では違うやり方を探したほうがよさそう。

そんなことを思いながらサッポロクラシックを飲んでいると周りがざわつき始める。湖の向こうに夕陽が沈んでいくのが見える。やっぱり皆さんが口を揃えてキレイキレイと言ってるだけあった。これだけでもずっと見てられる。今回の旅は美しい夕陽に恵まれた旅でもあった。

今回の夕食の鍵になるのがこのメスティン自動炊飯で炊くご飯!実は個体燃料の保管があまりよくなかったのか中身のエタノールが結構蒸発しちゃったらしくて慌てて追加して結局3個も使っちゃった。でも量的には1個くらいしかなかったかもね。その弱々しい火を守るためにMSRドラゴンフライの防風板を使う。これが結構効果があったかもしれない。

ご飯が炊けるまでにFEUERHANDのオイルランタンで遊ぶ。全然明るくないのになぜかこの光を見ていると落ち着くんだよね。実は、ほかは焚き火してる方が多かったけどなぜかここは焚き火禁止と思い込んでしまって薪を用意してないのでオイルランタンの光をじっと見てるしかなかった…

途中燃料の交代などがあって出来が不安だったけど問題なく美味しくできた。多分炊く前に30分以上水にちゃんと浸しておけば火加減を少し間違ってもだいたいうまく炊きあがる気がする。

ジンギスカンも完璧に解凍されてたので後はフライパンで炒めるだけ!この香りがたまらない。野菜まで入れちゃうと量が多すぎると思って買ってきてなかったけど野菜は入れたほうがいいな。この濃い汁には野菜が必要だ。

炊きたてのご飯の上にジンギスカンを乗せて食べるともうこれは昇天、美味しすぎる!セコマジンギスカンのこの味付けはクセになる。

やっぱり北海道でのキャンプはこれだな。幸せ。

2021北海道ツーリング2日目:離島巡り

台風14号の影響でこの間の天気予報ではずっと雨だったけど台風が熱帯低気圧に変わって関東のほうに進んでくれたおかげで道北は晴れるらしい。雨だったらそのままオホーツク街道で東に向かう予定だったが、晴れるらしいので前から気になっていた礼文島・利尻島に行ってみることにした。

今回は前回と違ってあまりしっかりプランを立てなかったが、それが自由な旅を実現させてくれてる気がする。まぁそれぞれ良し悪しはあると思うけどね。

礼文島・利尻島へのフェリーを調べたらネットで人や車は予約ができるけどなぜかバイクだけ予約ができない仕様になっていて当日先着順で買うしかないらしい。運行スケジュールを確認すると7/5~9/30までは朝一番早いのが6時半に礼文島に行く船だったのでまずそれで礼文島に行って島内を回って、12時55分の船で利尻島に行ってそのまま泊まる。翌日の朝一に稚内に戻ったらちょうどよさそうだった。

6時半の礼文島行きのチケットは出港の1時間前から販売らしいので5時半までに稚内フェリーターミナルへ向かうとハンターカブのお兄さんが一人いてチケット売り場は閑散としていた。船に乗ってみるとお客さんは結構いたのでバイクで島に向かう人はそれほど多くないらしい。結局バイクを持ち込んだのはハンターカブのお兄さんと私の二人だけだった。

寒くもなく暑くもない、船旅に最高の天気だったのでデッキで潮風を浴びながら陸地のほうを見つめる。船旅には他の乗り物と違う情趣があって好き。ドキドキ・ワクワクする気持ちに何故か哀愁も少し。

最初に向かうのは礼文島だけどまず目に入ったのはやっぱり利尻島の利尻富士だった。左半分は晴れていて右のほうは曇ってる。が、徐々に晴れが広がっていく感じ。いい予感がする。

さって礼文島のほうを見てみると…空模様があまりよろしくない。夏のゲリラ豪雨のような感じで絶対雨降ってるんだろうな。でもその雲も右に流れて行ったのでもしかするといい感じに避けてくれるかもと淡い期待をしてしまう。せっかくなので雨の中を走るよりは太陽の下を気持ちよく走りたい。

稚内から礼文島までは2時間弱、海も穏やかだったので予定時刻に香深港に着いた。天気は晴れ、少し暑いくらい。稚内より礼文島のほうが気温が高い気がする。バイクは2台しかなかったので結束ロープもすぐ外してくれた。

いよいよ初めての離島でのバイク旅!スコトン岬に向かって5kmくらい走ったとき急に雨が降ってきた。全身TriumphのGore-texウェアで雨に濡れる心配はなかったが、雨粒が大きくて当たると痛いくらい。また雨が体温を奪っていくのでバイクを停めてインナージャケットを着る。やっぱり北の天気を舐めてはいけない。港では夏だったのに5km離れたら冬(関東基準…)になるとは!

ストコン岬には江戸屋山道で向かう。この道は死ぬまでに走ってみたかった道でまた一つバケットリストを達成した。晴れたらまた違う感じだったかもしれないけど雨もほぼ止んだし、これはまたこれで味があっていいと思う。

日本最北限のストコン岬に着いて先端まで行くと海驢島が大きく見える。トドやアザラシがいるのか探してみたけど見つけられない。時期じゃないのか?今はもういないのか?いつか機会があったら海驢島にも渡ってみたい。

礼文島でもう1ヶ所行ってみたいところがあった。それがグルメな知人が最近礼文島へ行ってきて激賛していた「海鮮処 かふか」。「かふか」ってなかなか気取った名前の食堂だと思ったが、「香深」を「かふか」と読むのを島に渡って知った。漁協直営のお店でとにかく海鮮が美味しいと。

お昼の営業は11時開始だけど色々心配だったので10時40分くらいにお店に行ったらまだ誰もいなかった。実は最近までお昼の営業を取り止めてたらしくて再開したのは直近らしい。11時5分前にスタッフさんが2階から降りてきて店内に案内してくれた。少し早いけど大丈夫と。

メニューを見ながら悩んでるとスタッフのお姉さんが鮭が戻ってくるシーズンなので今のイクラは漬けではなく生ということを教えてくれた。これは生イクラを食べられるチャンス!しかし、礼文島まできてウニを食べないことはできないので2つ合わせた欲張りな二色丼を頼んだ。このウニとイクラの鮮度はもう今まで食べたことがないレベルだった。濃厚でクリーミーで甘い。こんなに美味しいウニとイクラは食べたことがない。もう一度このウニとイクラを食べにまた礼文島へ行きたいくらい美味しかった。これはぜひオススメしたい!

昼食を楽しんだ後はチケットを買いにフェリーターミナルへ。実は礼文島に着いてすぐ利尻島沓形へのチケットを買おうと売り場で並んだが、船の出発時刻の1時間前からじゃないと買えないらしい。

礼文島の香深から利尻島の沓形への船に乗るバイクは私を含めて三台。カブで北海道を一ヶ月以上回ってる船橋のお兄様と色々談笑してたらたまたまGo-Proの話になり、マウントだけ家に忘れてきてしまって動画を撮れてない話をしてたらお兄様がマウントの余分があるかもしれないから探してみると。素敵な景色が目の前にあるのに撮れなかったら辛いでしょうと。なんて親切な方なんだろう。

リアボックスの奥まで探してくれてなんと顎マウントにちょうどいい感じのをいただいた!これはAmazonでもなかなか見つけられない形と長さ!実は前日稚内のケーズデンキにも行ってたけどGo-Proそのものの取扱がなくて今回の旅では動画の撮影を諦めてただけにすごく嬉しい。

船橋のお兄様、本当にありがとうございました!!

沓形行きの船が到着して車とバイクが降りてから船に乗り込む。昼の便は朝より人や車が少なくてスムーズだった。もう写真で分かると思うけどキレイに晴れてもはや夏日でフル装備だと暑くて汗が垂れるくらい。

礼文島、短い時間だったけど色々ありがとう!行ってないどころも多くて食べてないもの(ちゃんちゃん焼きなど)も多いのでまたいつか行きたい。

礼文島の香深から利尻島の沓形までは約40分。あっという間に着いてしまう。利尻島ではキャンプ場が4,5箇所くらいあるらしいが、各キャンプ場の状況が分からなくて沓形港のすぐ隣にある沓形岬公園キャンプ場が営業してたので悩まずそこに決めた。

基本無人で運営されていて利用者はコインランドリーが設置されてる建物の中の募金箱に利用料の500円を入れるだけ。設備はコインランドリーとトイレがあるだけの小さいキャンプ場だけど近くに温泉があって街やセコマも近いので何かしら便利で使い勝手のいいキャンプ場だった。

この日キャンプ場を利用したのは、チャリダーのお兄さんが一人、車で旅行中のカップル、バイクの私と少ないながらもなかなかバランスのいい組み合わせだった。小さいキャンプ場だけど3組だけ利用するには十分すぎる広さだった。

少し暑いくらいだったので軽装に着替えてからバイクにまたがって出かけた。それほど時間かからなそうだし、軽く一周してこようと。

まず向かったのはキャンプ場からも近い「ミルピス商店」。利尻島の名所を調べると必ず出てくるスポットでまたその味が気になったのでとりあえず行ってみた。基本無人販売のようで料金入れに350円を入れて業務用の冷蔵庫から取り出して飲むシステム。お味はカルピスとヤクルト、ミルクが混ざったような感じで乳酸飲料らしい味わいだった。なるほど。

その後は島の海岸に沿ってのんびり走ったけどそれがものすごく気持ちいい。夏と秋の間、両方の表情を持った風景と青い空は爽快そのもので心に染みる美しさ。最初は何もない島だと思ってしまったけどその「何もない」が特別な美しさを作ってくれてることが分かってきた。

一つ一つその美しさを心に刻みながらのんびり走ってるとなんか後ろから呼ばれてるような気がしてふっと振り向くとそこにはこの島最後の夏の記憶が残っていた。なんて素敵な島なんだろう。

キャンプ場に戻って温泉入ってから〆のサッポロクラシック。この冷たいビールが嬉しい。

かもめの大群が飛んできてまたしばらくするとどかかへ飛んでいく。夕陽が海に沈んで利尻山の向こうから満月から少し欠けてる月が昇ってくる。なんだか美しすぎて非現実的に見えてしまう。その中ひたすら何もしないをする。

こういうのを感じるために北海道に来たかもしれない。

沓形には飲食店が結構あるようだったので夕食はお店で食べることにした。まず向かったのは利尻ふる里食堂。入ってみるとお店は大繁盛で残念ながら満席だった。

その後グーグル先生を便りに他の食堂に行ってみたけどほとんどの店が営業してなかった。仕方ないのでセコマでなんか買って食べようかと思ったときに一つ光を見つけた。

凡天」、その名前から天丼な気がした。入ってみるとここもほぼ満席だったけど一人ならカウンターで大丈夫とのこと。カウンター越しで天ぷらを揚げてる大将の後ろ姿から下田まといの大将を思い出す。

頼んだのは海老天丼。絶妙な揚げ加減に秘伝の甘いタレがよく合って非常に美味しい。

美味しくいただいた後キャンプ場に戻って就寝。北海道に来てから色んなことが満たされて幸せのレベルがどんどん上がっていく。

2021北海道ツーリング1日目:一気に宗谷岬まで

目を閉じると時々北海道の道が浮かぶ。その道端の木々のことや空、風、匂い、路面の音、それは千歳の道道16号だったり、オロロンラインだったり、知床峠の時もあるし、道道123号別海厚岸線の時もある。今まで走ってきた色んな道を思い出すが、時間とともにどんどん現実味を失っていく。今回の旅でそのふわっとしたイメージに変わってくる記憶をより鮮明なものにアップデートしなきゃ。

目が覚めたのは3時半くらいだったのかな?起きると同時に予定時刻通りに4時半に小樽港に入港するとアナウンスが流れた。急いで支度をする。そんなに散らかした覚えはないけどなんだかんだ時間がかかる。9月後半の北海道なので防寒対策をしっかりする。しかし、インナーにヒートテックまで重ね着過ぎて、車両デッキに移動するだけでも大変。またトラックが先に出てバイクはその後なので待ってる間にデッキ内に熱気が籠もって暑くてどんどん汗が流れる。早く北海道の空気が吸いたい!

やっと順番が来て、いよいよ北海道上陸!程よく冷えた空気が気持ちいい。やっと北海道に戻ってこれた。もうこれからの旅への期待で胸が膨らむ。

初日のプランはとにかく北へ!オロロンラインを走ってそのまま稚内まで行く。思う存分北海道の道を堪能したい!

ストイックに北へと走っていくとそういう思いをしているのは自分だけではないことがよく分かる。同じ船に乗ってきた方々と一緒に走ったりセコマで遭遇したりしながら一緒に北へ向う。ただ同じ船に乗って同じくバイクに乗ってるだけなのにこの連帯感はなんだろう?

最後にオロロンラインを走ったのは3年前なのに小さいことまで記憶が蘇ってくる。多分自分にとってかなり強いインパクトのできことだったかもしれない。もう楽しくて仕方がない。

3年前は天塩で国道232号をそのまま直進してしまって本当のオロロンラインを見落としてしまった。後からそれを知ってどれほど後悔したものか…やっと雪辱の時がきた!今回は細心の注意を払って天塩で左折して道道106号へ。

そこには自分が北海道で求めるものすべてがあった。走っても止まっても見渡す限りすべてが美しい。ずっとこの道を走っていたい。

オトンルイ風力発電所からもう少し北へ進んだら北緯45度のモニュメントが出てきた。これはネットでよく見るやつ。記念写真を撮ってたら同じ船で北海道にきたオフローダー乗りのお兄様がいらっしゃったので写真を撮ってあげたり撮ってもらったり。

順調に進んでノシャップ岬まで。ノシャップ寒流水族館前の広場にエゾ鹿が悠々自適に草を食べていた。いかにも北海道らしい風景が心が和む。

せっかくなので例のイルカの写真も撮ったり。

お昼は念願の樺太食堂!少し早い時間だったが、ライダーの先客がいた。よく見たら皆さん同じ船で来られた方々だった。行く方向によって初日は大体同じルートを走りがちだよね。

せっかくなので欲張って生うに三色丼を頼んだ。味はもちろんのことまたこのビジュアルがたまらない!

ノシャップから稚内市内までは近いのでご飯食べてのんびりしたのに13時に稚内に着いてしまった。稚内の旅館山一を予約したけどチェックインが16時からで早く着きすぎた。仕方ないのでとりあえず旅館に向かって女将さんに荷物の預かりをお願いした。

荷物がないだけで全く違うバイクのように感じる!身軽になってまず向かったのは稚内港北防波堤ドーム。前から行ってみたいと思いながらなぜか行ってない。昔はその下でよく野営などをしてたらしいけど今は工事をやってるのか野営できないようにしてるのか中がフェンスで囲まれてる。

その後は白い道!稚内からここまで行く道も走る楽しみがあって気持ちいいが、この白い道にはそれを上回るなんとも言えない不思議な魅力がある。北の国なのに南国のような情趣もある。

以前来た時は白い道を少し楽しんですぐ引き返したのでこの日は宗谷丘陵まで行ってみた。牧草が広がってる傾斜地と白い道、遠くに勢いよく回ってる風車たち。この非日常的な風景がたまらない。

白い道をそのまま走っていったら宗谷丘陵が広がっていた。阿蘇とも似てるこの風景が心を癒やしてくれる。

宗谷丘陵から降りていくと日本最北端の地宗谷岬が現れる。あまり人がいなかったので独り占めして思う存分セルフタイマーで自撮りを楽しんだ。普段あまりこういうことしないけど北海道ではたまにやりたくなるんだよね。何かしら自分がここにきたことを記念に残したい。

宗谷を楽しんでたらチェックイン時間になったので旅館へ。初日の宿をこの旅館に決めたのは翌日朝早く離島へ行きたかったから。しかし、他のホテルという選択肢もあったが、ここの晩ごはんが美味しくて量が多いという噂を聞いたから。

カニだけではなく刺し身や天ぷら、煮魚に稚内名物のタコしゃぶしゃぶまで白飯食べなくてお腹いっぱいなるくらいの量と美味しさだった。

それに美味しいお酒まで!男山の稚内限定最北航路!

もう初日にして最高すぎる。

2021北海道ツーリング0日目:15の夜

2年ぶりの北海道ツーリング。ずっと夢見て計画を立てては諦めて…この2年間で何回それを繰り返したのか。やっと自分の中で行けると判断できたので今夜家を出る。出発は15の夜。

2年前は興奮であまり寝れなかったが、もういい大人なので普通に寝れる!と思ったけど11時にベッドに入って目が覚めたのが12時…。そこからまたなんとか眠られて予定通りの3時に起きた。とりあえずシャワー浴びてさっぱりする。

3時半くらいに出発するつもりだったけどなんだかんだで時間かかっちゃう。最近は天気が悪くてあまりバイク乗ってなかったのと荷物が重すぎるのもあって運転にすぐ慣れない。環八を走ってるとハンドル取られたりリアが滑ったりして色々大変。でも練馬で高速に乗ってからはなんとなく感覚を掴んでスムーズに進んだ。

三芳PAを過ぎたら急にトイレが行きたくなって今年もまた高坂PAで休憩。朝5時くらいだけどまだ全然暗い。もう夏は終わりに向かってる。

それほどお腹は空いてなかったが、新潟まで走らないといけないのでとりあえずここで朝ごはんを食べることに。一番シンプルなきつねうどんを頼んだ。朝ごはんにはこのくらいがちょうどいい。食べたら元気が出た。

新潟に向かって走ってると赤城辺りから急に雨が降ってきた。こんなこともあろうとトライアンフのGore-texウェアを2年前から用意しているし、ダッフルバッグは中にドライバッグを入れて防水処理をしてるのでもう濡れる心配はない。

関越トンネルを過ぎたら雨は止んだが、逆にもうちょっと降ってほしかった。まぁ本番は試される大地で!

順調に進んで8時半には最初の目的地の新潟中央卸売市場に到着。やっぱり目当ては、

中央食堂!店構えは以前と全然変わってない。

しかし、中に入ってみるとお客さんが全然いない。2年前は相席でもすぐ行列ができてしまうお店だったのに今は好きな所に座っていいらしい。早く昔のように活気あふれる店に戻ってほしいね。

せっかくなのでノドグロ焼き定食を頼もうとしたが、時間が20分以上かかるということでカニウニイクラ丼という欲張りメニューのを頼んでしまった。この辺りは北海道で食べ尽くすつもりだったが、少しフライングしてもいいか。

ごちそうさまでした。

中央食堂の後はそのまま新日本フェリーターミナルへ向かった。出発時刻の2時間前に着いたのに二着だった。2年前はこれより早く着いてももうちょっとバイクがあったけどね。ちょっと寂しい。

でも出発時間に近づくとやっぱりたくさんの方がいらっしゃった。あのBMW hp2エンデューロの方は関越道からずっと一緒に走って大体同じPAで休憩してたけどやっぱり同じく北海道を目指してる方だった!こうやって偶然でも同じ道を少しでも一緒に走ると仲間意識ができるのがバイク乗りの面白いところ。

すべてが予定どおりでそんなに待たずに定時に乗船できた。船に乗ったらまずサッポロクラシック!もう気分は北海道でテンションが上がりまくる。その勢いで一気に3本くらい飲んでしまった。

フェリーには人をワクワクさせる魔力がある。船は北へ、北へと進む!

部屋でゴロゴロしてたら夕食のアナウンスが流れた。あ、今回も部屋はツーリストS。新日本海フェリーはリーズナブルで設備もよくリラックスできてご飯も美味しいので好き。

ビュッフェスタイルで食べたいものを選ぶのだが、美味しそうなのが多くてついつい頼み過ぎちゃう。

牛すじ煮込みを中心に色々頼んだけどトレーに全部乗り切れないくらい頼んでしまった。

ご一緒するのは八海山大吟醸。男山と悩んだが、男山は北海道でたくさん飲むと思ったのでとりあえずここは八海山に。美味しすぎる。

夕食を楽しんだ後は部屋でテレビを見ながらまたゴロゴロ。電波がよくなったのか、船のアンテナが変わったのか前回よりテレビがちゃんと映る。船が北上するのにつれて放送局が新潟から山形、秋田に変わって行くけどそれぞれ地方色が出てきて面白い。

テレビを見ながらあんなことやこんなことやと考えてたらいつの間にか寝落ちしてしまった。朝早かったし、それなりに走ってきたので結構疲れたのかも。テンションが上がりすぎて全く疲れを感じなかったけどね。

明日からはいよいよ北海道本番!