Leica Noctilux 50mm/f0.95 × SONY α7RⅢ

初めてカメラに本格的に接したのは大学の写真授業だった。当時カメラを持っていなかったので叔母さんからNikonのFM2を借りたのが初めて。その後、Minolta(たぶんX-600?)を、時々LOMOで遊んだり、時代の流れで初デジタルカメラとしてNikonのCoolpix950、Canon Kiss、Conon 5dMarkIIまで色んな種類のカメラを使ってきた。それぞれ、カメラ会社やレンズ、フィルムの差を楽しみながらカメラ生活を満喫していた。

しかし、iPhoneが登場してからはカメラに興味をなくしてその小さいデジタルデバイスの便利さにどっぷりはまってしまった。その便利さの代わりに写真を撮る楽しさやクオリティーを失ってしまったが、それほど気にならなかったのは今思うと不思議。

3年前、(いや、もう4年になるのか!)趣味や仕事でカメラが必要になり、当時携帯性や性能に優れていると評判だったSONYのミラーレスカメラ「α7RⅢ」を購入して再びカメラ生活を送るようになった。最初SEL24105GからスタートしてSEL2470GM、SEL24F14GM、今はSEL35F14GMに落ち着いている。SONYのデジタルデバイスとしての使いやすさ、正確さ、クオリティー、軽さなどほぼすべてにおいて満足していた。

前置きが長くなってしまったが、最近はLeicaの「Noctilux 50mm/f0.95」レンズを試している。というのもLeicaに関して少し知識を積んでおく必要があって友人からレンズを借りてα7RⅢにつなげて使っている。

第一印象は「重い!」ということだった。まるで鉄の塊のようなズッシリした感じ。比べるとSONYのSEL35F14GM(約524g)をプラスチックのように感じてしまう。後で調べてみたらNoctiluxが約700gと176gの差だが、サイズはNoctiluxのほうが小さいので余計に重く感じるのかもしれない。

後はアナログ感。フォーカスと露出をマニュアルで合わさなきゃいけない。SEL35F14GMもマニュアルで使う場合が多いが、SONY純正というのもあってマニュアルリングを回すとファインダーがフォーカスが合わされてる所を中心に拡大されるのでそれほど難しくはない。しかし、Noctiluxに対してはそのような親切心は見せてくれなので自力で合わせなきゃいけないのだが、正確に合わせるのがなかなか難しい。ピーキング設定とピント拡大機能を利用してやっとある程度合わせることができた。

もう一つ気になったのは手ブレ補正がないこと。SONYのレンズを使った感覚で撮るとかなりの確率で写真がぶれていた。今まで自分がどれだけSONYの手ブレ補正を頼ったのかをよく分かった。

今までSONYのデジタル世界観に慣れてしまってたので余計に使いづらさを感じたのかもしれない。

色々クセのあるレンズだと思いながらLightroomでRAWファイルを開いたらビックリしてしまった。そこには普通撮れないものが撮れていた!いや、オカルト的な変なものではない。

そこに写っていたのはその場の空気感というか雰囲気?ムード?空気と光が混ざって漂うようなものといえばいいのかな?今までフィルムカメラからデジタルカメラ、たくさんのレンズを使ってきたけどこういう経験は初めて。アナログ感性のその先のようなもの。撮影時に自分が感じたものがそのまま、いや、それ以上に写っていた。

このレンズはスナップ撮影に向いていると思った。飾られてないその場の空気を生々しく写す、特に人を中心に撮ったほうがより面白い写真が撮れるかもしれない。

これは一番最初に撮った一枚で赤色がどう映るのか気になって撮ってみたが、見事だった。この深みのある赤色の表現は味わいがある。SONYのレンズは黄色の再現が優れてると感じる場合が多かったが、Leicaは赤色に強いのかもしれない。あ、後SONYのレンズがホワイトバランスで黄ばむ場合が多いけどNoctiluxはいつも正確なホワイトバランスだった。ホワイトバランスはカメラ本体でコントロールしていると思ったが、レンズが影響している部分が多いかもしれない。

これは西日がかかってる川沿いの風景。日が沈む前の空気感がうまく表現されている。

朝の駅の改札口にフォーカスを合わせてみた。後ろの窓から入ってくる朝の淡い光と慌ただしく歩いていく人たち。この一瞬の切り取られる感覚が面白い。

右側のヘッドフォンをしてる女性にフォーカスを合わせてみた。RAWファイルを開いたときにプラットフォームに漂う朝の雰囲気が画面上に流れるかのように感じた。

やっぱりNoctiluxの赤はかなりいい。気に入った。

会社の会議室の何気ない一枚。

新宿駅構内のNEWoMan。0.95という驚異的な明るさのレンズだからこそできる横一枚のフォーカスと自然なアウトフォーカスが面白い。

自然の光はなく卓上ライトの弱い光での撮影だったが、その弱いけど優しい光と部屋の雰囲気がよく写っている。

窓からの逆光でレースカーテンを撮ってみた。光の段差とレースカーテンの質感とシワ。

壁紙や椅子、本、ベルトのそれぞれの色味や質感、窓から滲む光も上質な感じ。

これは以前と設定を変えてシャッタースピードを早めてF値を低くしてみたら今までと違ってかなりコントラストの強い写真が得られた。

川沿いを歩く老夫婦。上のマクドナルドの看板に近い設定だったが、こちらはF値を高くしてシャッタースピードを少し遅くして柔らかい絵にしたほうがよかったかもしれない。

一週間くらいLeicaのNoctiluxレンズを試して感じたことを書いてみたが、たぶんカメラ本体がSONYのα7RⅢではなくLeicaのM10などを使ったら上にクセとして羅列したことの多くは違ったかもしれない。それでもNoctiluxはかなり魅力的なレンズで使えば使うほどハマってしまう素晴らしいレンズだった。いつかはLeicaのカメラとレンズを持って北海道を旅しながら写真を撮りたいと思った。きっと面白い写真が撮れそう!

SEL35F14GM

今まで24mmをメインで使っていたけど風景よりは近距離で料理の写真を撮るのが多くて周辺部の歪曲収差がすごく気になっていた。特にグラスなどを端っこに置くとその歪みがどうにも気に入らない。50mmだったら歪曲問題がある程度解決できそうだったのでSONYから50mmのGMが出るのを期待してたけどその前に35mmのGMレンズのリリース発表があった。35mmでも24mmより今の使い方に合ってると思ったので発表の後にすぐマップカメラに予約を入れといた。予約と同時にSEL24F14GMを下取りに出したけど高値で買い取ってくれたのでSEL35F14GMを安く手に入れることができた。

SEL35F14GMとSEL24F14GMは兄弟と言ってもいいほど形やサイズ、重さが似ていてあまり新しい感じはしなかった。実際写真を撮ってみるとやっぱりその画角の差は一目瞭然で24mmに慣れてしまったせいもあって最初は異質的だったけど撮ってるうちに慣れてきた。実は24mmのほうが最初その画角に慣れるのに苦労した覚えがある。撮った写真の現像してみると明るさ、色味、ボケなどSEL24F14GMにかなり近い。なのに歪曲収差が少ないので使い勝手がいい。

これは気に入った。

やっぱりS-Log2

前回色々テストをして比較的手軽だったCine2というPicture Profileを使って動画を撮っていくと思ったけどこれがまた使ってるうちに思うようにいかない。特にカラーグレーディングが意図通りにいかなくてCine4を使ってみたり色々テストをしてみたけどやっぱり限界がある。

もしかしてS-Log2だCineよりはカラー調整はやりやすいかもしれない。そこでもう一回S-Log2を試してみたら…

Cineより納得がいく結果物を作ることができた。これっという完璧なものはないけどそれぞれ特性があるのでそれをうまく活用していく必要がありそう。

やっぱり動画は奥が深くて学ぶのが楽しい!

S-Log VS. Cine2

SONYのPicture Profileの勉強を続けていて、S-Logの可能性?優位性?を確認するために色々テストをしてるけどこのS-Logがなかなかの曲者なのがよく分かった。

一番大きい問題はノイズ!小さい鞄(8bit)の中に大きい中身(広いダイナミックレンジ)を力で無理やり入れてしまって中身が壊れてしまった感じ。そのノイズを抑えるために撮影時に露出を+2にして編集のときにカラコレなどで弄るのだが、それがまた撮影を難しくする。まだ光源がちゃんと確保されてる環境であればそれほど大きい問題ではないけど暗い所や夜間などでは厳しさを増す。

2つ目は色の問題。ホワイトバランスの設定やら光量やらすべての条件を揃えないとちゃんとした結果物が得られない。これは単純にS-LogというPicture Profileだけの問題ではなくてどの設定であれ大事なところではあるけどその許容範囲がかなり狭い気がする。何か一つミスしちゃうと取り返しがつかない。

ただ、その条件が揃ったときの結果物は素晴らしい。

自分は何がやりたいのかというとツーリングや食事、キャンプ、旅行などの日常的な動画が撮りたい。なので撮影用の照明はもちろんちゃんとした明るさすら確保できない環境が多い。

ということでS-Logの使用は諦めてまず扱いやすくいCine2で遊んでみることにした。